委員会紹介

代議員選考委員会ご紹介

委員長

JA三重厚生連鈴鹿中央総合病院
栄養管理科

中原 さおり

代議員選考委員会の業務は、代議員選出の告知、提出書類の確認、社員総会での承認が主な業務となります。代議員としてよりご活躍いただけるリハ栄養学会員のみなさま、お待ちしております。代議員の選出には(1)原則として満66歳未満の正会員(2)3年以上の会員歴を有し、会費を完納している者(3)インパクトファクター1以上の査読付き雑誌でリハビリテーション栄養に関する英語原著論文の筆頭著者である者。もしくは日本リハビリテーション栄養学会誌に原著論文か症例報告合計2本の筆頭著者であるか、原著論文か症例報告1本の筆頭著者かつ2本の共同著者である者。(4)日本リハビリテーション栄養学会もしくは任意団体日本リハビリテーション栄養研究会で学会発表の経験のある者(5)代議員2名の推薦を得た者 が資格として必要となります。代議員の再任は(1)原則として満66歳未満の正会員(2)会費を完納している者(3)任期中の代議員会に1回以上出席している者(4)日本リハビリテーション栄養学会で学会発表もしく
は座長の経験のある者、もしくは日本リハビリテーション栄養学会誌で依頼原稿の筆頭著者もしくは原著論文か症例報告で筆頭著者か共同著者である者 が資格として必要となります。

論文賞選考委員会ご紹介

委員長

熊本リハビリテーション病院
歯科口腔外科

白石 愛

 皆さんこんにちは。論文賞選考委員会委員長の白石です。今回は、各委員会の中でも、学術色のある、論文賞選考委員会について少しご紹介をさせていただきます。当委員会は、12名で構成されており、医師7名、管理栄養士1名、理学療法士2名、薬剤師1名、歯科衛生士1名で、(私を除いて)精鋭揃いです。毎年、優秀な論文には、日本リハビリテーション栄養学会学術集会で表彰を行っており、今年は薬剤師の松本彩加さんが最優秀論文賞を受賞されました。
 この委員会の魅力(と私が勝手に思っている)は、審査基準が独特で、当学会独自の基準で審査がなされており、毎回、どの先生がどのような評価で高得点になられるのか、ワクワクしています。でもやはり、最優秀論文賞を受賞される論文は、文句なしに優れた論文で、惚れぼれしながら読み直しています。
 皆さんも是非、論文執筆をして、論文賞に応募してみませんか?今年受賞されれば、三重県で表彰されますよ♪有料会員であれば、どなたでもご応募できますので、皆さん是非チャレンジしてみてくださいね!これから書いてみたい!という方は是非、当学会主催のデザイン学習会へのご参加を!皆様のご応募を心よりお待ちしております。

編集委員会ご紹介

委員長

長崎リハビリテーション病院
法人本部教育研修部 副部長/

栄養管理室 室長

西岡 心大

編集委員会の主な業務は、日本リハビリテーション栄養学会誌(以下、学会誌)の企画編集と投稿論文の査読・掲載判断です。学会誌は年2回(4月、10月)に発行しており、特集企画、連載企画、投稿論文等により構成しています。特集企画では、リハビリテーション栄養領域の最新トピックを中心として、当該領域の第一線の先生方から寄稿いただき、学術的な総説のみならず実践のヒントが得られるよう内容の充実を図っています。投稿論文は和文・英文とも投稿可能としており、リハ栄養領域の原著論文、症例報告、短報、活動報告、総説など幅広いジャンルのご投稿を受け付けています。現時点でリハビリテーション栄養に特化した唯一の学術誌であり、ぜひ多くの皆様から投稿いただければ幸いです。また、2022年度よりOutstanding Reviewer Awardを創設し、論文投稿の査読にご協力いただいている査読者諸先生方の中から、特に顕著に貢献頂いた方に対してお送りしています。今後も学会誌の質の向上を図り、会員の皆様にとって有益な媒体であり続けられるように取り組んで参りたいと思います。

教育委員会ご紹介

委員長

総合南東北病院
口腔外科 摂食嚥下リハビリテーションセンター

森 隆志

日本リハ栄養学会の教育委員会の事業は、主にTNT-Rehabilitation 研修会とリハ栄養研究デザイン学習会の2つの教育事業の開催とリハ栄養関連研修会支援金のマネジメントです。TNT-Rehabilitation 研修会は、リハ栄養指導士取得の為の必須の研修会です。リハ栄養研究デザイン学習会は、研究を基礎から学びつつ具体的な臨床研究計画の策定までを行って頂く学習会です。どちらも参加者が主体的に学ぶグループワークを重視した比較的少人数の勉強です。研修会の企画立案、実行まで半年がかりの作業であり、それぞれの研修会のコアスタッフの組織のメンバーにご尽力を頂いています。また、リハ栄養関連研修会支援事業では、リハ栄養関連の研修会の申請受け付けから理事会での承認、入金依頼作業を行っています。これまで東京や東北といった地方組織の支援を行ってきました。参加者が主体的に学ぶ場を提供し、濃密なサポートを行っているのは日本リハ栄養学会の特徴であり、教育委員会はそのコアな部分の運営を担っています。リハ栄養とその関連領域を最先端でけん引する先生方と協力し、参加者に役立つプロジェクトを構築するやりがいのある委員会です。

研究・調査委員会ご紹介

委員長

社会医療法人財団董仙会
介護医療院 恵寿鳩ケ丘  栄養管理課

小蔵 要司

 研究・調査委員会は、リハビリテーション(リハ)栄養に関する研究と調査を行っています。活動の柱は、サーベイランス部会で行っているリハ栄養サーベイランスと、データベース部会で行っているリハ栄養データベースの構築と活用です。

 サーベイランス部会は飯田有輝氏が部会長を務められており、毎年リハ栄養サーベイランスを実施しています。リハ栄養サーベイランスの目的は、当学会における、リハ栄養(ケアプロセス)の実施状況、フレイル・低栄養・サルコペニア・悪液質の評価法、評価割合などの現状を分析することで、より効果的なリハ栄養の実践に資することです。そして、サーベイランスを通じて論文を作成し、リハ栄養のエビデンスを創出することです。これまでにサーベイランス結果を基に論文が発表され、リハ栄養の実施度や浸透度についても調査されてきました。その結果は毎年学会のホームページに公開しています。また、サーベイランスの結果は学会員の声として、学会誌の特集やポジションペーパーの作成、そして学会の部会作成のきっかけにもなっております。

 データベース部会は、百崎良氏が部会長を務められており、これまでにレジストリーデータベース構築事業としてリハ栄養に特化したデータベースを構築してきました。サルコペニアの嚥下障害データベースを基にこれまでに多くの論文が執筆されました。現在は、入院関連能力障害に関するレジストリーデータベースを構築中です。データベース部会からはデータベース論文化事業を通じて非常に多くの論文が作成され、学会誌と並びリハ栄養のエビデンスの源流といえる活動を行っています。

 研究・調査委員会は、これからも会員の皆様の声を聴き取り、リハ栄養の学術的なエンジンとして活動し、多くの会員の皆様のお役に立てる活動を行って参ります。

認定委員会ご紹介

委員長

浅ノ川総合病院
薬剤部

東 敬一朗

日本リハビリテーション栄養学会では、リハビリテーション栄養指導士の認定制度を行っています。2019年から開始した比較的新しい制度であり、リハビリテーション栄養に関わるすべての医療従事者を対象としています。リハビリテーション栄養指導士は、実臨床でリハビリテーション栄養を実践する際のリーダー的な存在となります。

 認定委員会は、年に一回リハビリテーション栄養指導士の申請に対して審査を行っています。申請に必要な書類がすべて問題なく記載され、提出されているかについてだけでなく、提出された論文が要件を満たしているかについても審査します。論文ではなくリハビリテーション栄養ケアプロセスを使用した症例レポートで申請されるかたも多くいらっしゃいますが、そういったレポートは認定委員会の委員がすべて査読して審査の判定材料としています。認定委員会としては、仮に要修正と判定した場合であっても、どこのどういったところに修正が必要なのか、どう記載すればより良いレポートになるのかといった感じで、申請された方にとって少しでもプラスになるようなアドバイスができるように心がけています。もちろんリハビリテーション栄養指導士の資格を取得していただくことが一番なのですが、こういったプロセスを通じて学びの多い機会になることをお約束いたします。

 リハビリテーション栄養指導士を目指す過程は、ご自分のリハビリテーション栄養への理解、立ち位置、そしてこれからを考えるとても良い機会になると思います。我々認定委員会の委員も気合いを入れてしっかり審査いたしますので、ぜひ皆様目指してください。

リハ栄養指導士ご紹介

※ リハ栄養指導士の取得については こちら から 

リハ栄養指導士を取得された先生方に3つのご質問にお答えいただきました。

① リハ栄養指導士を取得した理由
② リハ栄養指導士取得後の臨床への活かし方
③ リハ栄養指導士に関する学会への要望


コムラード株式会社
街かど保健室 訪問看護ステーション街家/
ナーシングホーム街家  看護師

茨木 あづさ

 リハビリテーション栄養との出会いは、2012年7月9日に行われた東海支部セミナーへの参加からです。勉強意欲に駆られていた私は、迷いなく飛びつきました。当時は、一般科と療養型を持ち、リハビリも盛んにおこなわれている病院に勤めておりました。リハビリテーションの強度を上げることで筋力が強化されるのではなく、栄養も同時に摂取しないとリハビリによって栄養状態を悪化させてしまうことを知り、病院に帰り慌てて患者の栄養状態と食事提供量と摂取量を確認したことを覚えています。

 入院中に栄養療法とリハビリテーションを行い、退院された後の自宅に訪問に行くこととなった訪問看護ステーションでは、国際生活機能分類(International Classification of Functioning, Disability and Health、ICF)により全人的に評価を行い、心身機能・身体構造、活動、参加といった生活機能と、健康状態、環境因子、個人因子を評価しています。2020年12月にリハビリテーション栄養指導士を取得しました。NST専門療法士や臨床栄養代謝専門療法士:在宅専門療法士も同様に取得しているため、在宅でもリハ栄養を行い障害者や高齢者の機能、活動、参加、QOLの向上に寄与することができるよう努めております。自宅での栄養評価は、生活者として療養しており、それぞれの生活様式や考え方も異なることを考慮しなければいけません。入院で頑張ってきたリハビリや栄養療法を継続するため、在宅でもリハビリテーション栄養の必要性や重要性を理解する医療職が、もっと増えることを希望いたします!


群馬大学医学部附属病院
看護部  看護師

市川 佳孝

 私は2016年の富山で開催されたリハ栄養研究会(当時はまだ研究会でした)に初めて参加しました。その後、2017年に学会に入会、2020年にリハビリテーション栄養指導士(以下:リハ栄養指導士)の資格を取得しました。そんな私(リハ栄養指導士)から学会への要望を3つ挙げさせていただきます。

① リハ栄養指導士取得後の学術集会・研修会などの参加費の一部援助
当院ではリハ栄養指導士の取得後、資格保持のための援助はありません。(職場によって待遇が異なるかと思います。)そのため、学会が主催となって行う、学術集会やリハ栄養デザイン学習会、リハ栄養フォーラムなど、リハ栄養指導士の資格を持っている方の参加費を一部援助していただけたらありがたいです。

② リハ栄養指導士への執筆や学会発表・座長などの活躍の場の提供
資格取得後、院外での活躍の場がある事で、リハ栄養指導士を目指したいという方が増えてくると思います。執筆や学術集会(シンポジウムでの発表や座長)など、活躍の場を提供していただけたらありがたいです。

③ リハ栄養指導士同士の学習・交流の提供
資格取得後も更に知識や実践能力を上げるための学習の場があるとありがたいです。学習会だけでなく、『各職場でどのような活動をしているのか?』や、『リハ栄養ケアプロセスを臨床現場でどのように行なっているのか?』などの話し合いができる交流の場があると、資格を保持に繋がると思います。


認定栄養ケア・ステーション食サポート代表 
管理栄養士 

西山 愛

 リハ栄養ケアプロセスを自身がしっかりと活用できるようになりたい、他職種と知識を共有してリハ栄養ケアプロセスを院内で活用できるようにしたい、と思ったのがリハビリテーション栄養指導士を受けようと思ったきっかけでした。当時私は、回復期リハ病棟の栄養管理を担う管理栄養士でした。他職種が全く栄養に興味の無い状態から少しずつリハ栄養の知識を広め、管理栄養士がいないと困ると言う状態にはなっていました。リハ×栄養のチームワークは少しずつ積み上げて形になりつつありましたが、リハ栄養ゴール設定・介入の部分はどうしても共同介入が出来なかったのです。当時の病棟内のリハ栄養管理状態は、『リハから見た栄養』と『栄養から見たリハ』が合致していませんでした。それは、「栄養のことはとても大事だと思うけど栄養のことは管理栄養士が見てくれる」という考えがまだ強かったからです。私はリハ栄養の知識はあるものの、他職種にリハ栄養ケアプロセスを指導できるほどの自信まではなく、せっかく他職種の方たちが栄養に関心を深めてくれているのでどうにかしたいと言う思いもありました。TNT-Rehabilitationのワークショップでは、リハ栄養診断とゴール設定・介入について参加者同士の議論の中で深めていくことを目的とされているので、私にはぴったりの内容でした。模擬カンファレンスのように他職種とディスカッションでき、普段の臨床でどのように他職種と患者さんを見て行ったら良いのかしっかりと学ぶことが出来ました。実際に資格を取得してからは、病棟内でどのように全職種で栄養管理を行うのかを協議したり、勉強会を開催するなど自信を持って行うことが出来ました。

 現在は病院を離れて訪問栄養指導を主に行っていますが、リハ栄養指導士取得の際に学んだことは今でも十分に活かすことが出来ています。

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